トランスフォーメショナルコーチ®︎やこゆきの公式ホームページです|ワークショップや個人セッションを通じて、 あなたの意識と無意識をサポートします。

歌、歌ってる?

====================

【今日のエッセンス】

歌、歌ってる?

====================

思わぬところで思わぬ人と再会する。
そんなことはありませんか?

先日、とても嬉しい出来事がありました。

以前、ボーカルレッスンでお世話になった、
堀澤麻衣子先生とバッタリお会いしたのです。

「麻衣子先生!」

お目にかかった途端に口にしていました。

「先生、覚えていますか?
以前にレッスンを受けたことのある
やこと申します」

「覚えていますよ」

「えっ!?
覚えてくださっているんですか?」

「レッスンを受けていただいた方のことは
覚えていますよ」

とても嬉しく、だけど、とても驚きました。

麻衣子先生にお会いしたのは2014年8月。
ワンデーのグループレッスンと、
マンツーマンのレッスンを受けました。
この2回だけです。

なんてことだろう。

人と接し、人に教え、何かを共有する。
その濃密な時間を一緒に過ごしたことを
覚えてくださっている。

ひるがえって、わたしはどうだろうか。

心の奥底がグラグラするような感覚を
覚えました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

正社員として働いていた頃のわたしは、
必要以上に仕事に打ち込んでしまい、
残業も休日出勤も当たり前の毎日を
送っていました。

今思えば、忙しくすることで、
自分と向き合うことから逃げていたのです。

仕事は忙しいだけで人間関係も上手くいかず、
家では父との関係性も決して良いとは言えず、
だからきっとわたしは結婚できないんだとも
思っていました。

わたしには何か問題がある。
どうしたら変えられるのだろう。

頭を使うと頭でっかちになってしまう。
これ以上頭でっかちになりたくない、と、
身体からのアプローチをすることにしました。

そのひとつに「声」があったのです。

わたしは自分の声が嫌いでした。

子どもの頃、
カセットテープに録音された自分の声を
聞いて「へんな声」と思っていました。

声が変われば、
自分の声を好きになれれば、
何かが変わるかもしれない。

そんな思いから、母が元気だった頃から、
あるボーカルレッスンのクラスを半年ほど
受けていましたが、母の介護が始まり、
クラスをお休みすることになりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2010年の秋に母を亡くし、
命は有限であると教えてもらったはずなのに、
また、仕事だけをする日々を繰り返している。

これも今思えば、母の死と向き合うことから
逃げていたのかもしれません。

頭も身体もガチガチになりかけていた時、
「声」のことを思い出しました。

以前受けていたクラスの先生とは
違う方に教わってみよう。

そんなふうに思って出会ったのが
麻衣子先生でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

グループでのワンデーレッスン。

皆が見ている前でピアノに合わせて歌うのは
音楽の授業以来でとても緊張していました。

でも、午前と午後では明らかに違っていた。

声が出ないからアルトしか歌えない、と
思っていたわたしでも、
ソプラノの声が出せたのです。

呼吸、口の使い方、姿勢、身体の使い方、
イメージの使い方。

そして、セルフイメージ。
家族への思い、関わってきた人への想い。

そんなこともレッスンでは扱いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

麻衣子先生に再会したことで、
その頃の自分のことを思い出しました。

あっちにぶつかり、
こっちにぶつかり。

ぶつかるのもいやになって、
じっとして。

でも、
じっとしているところからも出たくなり。

わたしは、
本当にどうしようもなくもがいていました。

そんなわたしがコーチとして活動している。

いや、そんなわたしだったからこそ、
カウンセリングコーチングをしている。

当時の自分が聞いたらびっくりするでしょう。

コーチとして活動していることを
麻衣子先生にお伝えすると、
ご自分のことのように喜んでくださいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「歌、歌ってる?」

会話の中で、
ふと、麻衣子先生がおっしゃっいました。

「歌ってないんですよ~」

さらっと表面的な言葉で返してしまった。

きっと、心の奥底では
泣きたかったのかもしれないです。

それが麻衣子先生に
ばれてしまうと思ったのかもしれない。

歌を歌う、って
歌唱だけではないんだな。

そんなふうに思っていると、
麻衣子先生のアメイジング・グレイスが
頭の中で鳴り響きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あなたは、
あなたの歌を歌っていますか?

どんな声で、
どんな音で、
あなたの歌を奏でていますか?

麻衣子先生は、
『麒麟がくる』の劇中音楽と
『大河ドラマ紀行』のテーマで
ボーカルを担当されています。

もし、ご覧になられていたら、
日曜日に是非チェックされてみてくださいね。

どうぞ素敵な週末をお過ごしくださいませ。