京都・醍醐寺 真言密教の宇宙

はぁ〜、よかったです。印象に残ったことをつらつらと。

文殊渡海図・・・獅子にまたがる文殊菩薩の一行が雲海に乗って海を渡る。後ろを振り向きながら先導している小さな善財童子が少彦名命っぽい。獅子と手綱を引いている優填王のアイコンタクトがいい！

不動明王坐像・・・快慶作。怒っている。燃えている。真っ赤な目。立ちのぼる焔。影までカッコいい。快慶・定慶展のフィルター抜きにすごい。火の星座の本能が甦る！

三宝院障壁画　柳草花図・・・どこからか風が吹いてきて葉っぱが揺れているよう。襖に描いちゃう文化。開けて閉めて光を調節し、外したら空間も広がる。自由度高い！

紺紙金字般若心経・・・凶作や飢饉、悪疫などを憂えた後奈良天皇が書かれた般若心経。世の安泰を願う気持ち。思わず心の中で唱えてしまった。

如意輪観音坐像・・・穏やかで優しげでおおらかで。ふっくらとまぁるい顔。つやつやのお肌。ふふん、と鼻歌でも歌っていそうな感じ。台座に重なる蓮の花びらも素敵。

◇東京ミッドタウン サントリー美術館にて 11/11(日)まで◇
http://daigoji.exhn.jp/