戻りたくても戻れないときには？

　
「あの頃の自分に戻りたい」
　
　
カウンセリングコーチングのセッションで
出てくる言葉のひとつです。
　
　
「あの頃の自分に戻ることができたら、
　きっと上手くいくのに」
　
　
思うようにいかない今と
過去を比べています。
　　　
　
あの頃の自分に戻れたら、
どんなに楽でしょう。
　
　
でも、そうはいかないですよね。
　
　
なぜなら、人は進化しているから。
常に前へと進んでいるからです。
　
　
時間も常に流れています。
　
　
昨日、今日、明日。
　
　
明日が先にやってきて、
昨日が今日になることはありません。
　
　
常に一方向に流れています。　
あの頃に戻ることは出来ません。
　
　
（過去から現在、そして未来へと
　流れていることを前提としています）　
　
　
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卵を例にとってみましょう。
生卵をゆでたら、ゆで卵になります。
　
　
一度ゆで卵になったものを
生卵に戻すことはできません。
　
　
あるいは、
コーヒーにミルクを入れたら？
　
　
たちまちミルクが広がって、
元のコーヒーに戻すことはできません。
　
　
わたしたちも、
20歳に戻ることは出来ない。
　
　
でも、20歳の頃の状態を創り出すことは
出来るかもしれない。
　　
　
それでもまったく同じ、というわけには
いきません。
　
　
あの頃に戻ることは出来ないのです。
　
　
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身体も同じことです。
この瞬間も身体は進化しています。
　
　
「健康な頃の自分に戻りたい」
　
　
せっせせっせと前へと進んでいるときに、
戻りたいと言われたら、どう思いますか？
　
　
卵の例を思い出してみてください。
ゆで卵が生卵に戻ることは出来ないのです。
　
　
健康な頃の自分に戻るのではなく、
今よりももっと健康な自分を創り出す。
　
　
そのためにはどうしたらいいか。
もっと健康な自分とは何か。
　
　
そこに焦点をあてていきます。
　
　
過去の自分に焦点をあてるのではなく、
未来の自分に焦点をあてる。
　
　
自分の進化を自分で創り出していく。
　
　
そのためには、立ち止まることが
必要なときもあるかもしれません。
　　
　
今ここにいる自分が過去を振り返り、
未来へとつなげていくために。
　
　
でも、そんなときでも、
いつだって前へ進んでいる。
　
　
そのことを思い出してみてくださいね。