涙が教えてくれること

今週はずっと雨かと思いきや、
曇り空のこともあって助かりますね。

肌寒さを感じるぐらいの時もありますが、
空気がしっとりしていて過ごしやすいです。

雨でまわりが静かだと、
色々な音が聞こえてきます。

いろんな種類の鳥のさえずり。
わんわんと吠える犬。

遠くから聴こえてくるハーモニカ。
誰かが鳴らす三味線の音。

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三味線の音、お好きですか？

わたしはあまり好きじゃなかったんです。
でも聴こえてくる音に懐かしさを感じました。

三味線が嫌いだったのは、
おばあちゃんが嫌いだったから。

いわゆる嫁姑問題の影響です。

わたしが中学に入学すると同時に、
祖父母と同居することになりました。

気が強い祖母は母のやり方が気になるようで
文句ばかり言っているように見えました。

祖母と母を前に、
どちらの応援をするでもない反抗期のわたし。

台所に立つこともなんとなくいやでした。
おばあちゃんに何か言われるような気がして。

「台所にいると文句を言われる」

祖母と母を見てそんな風に思っていたんです。
あ、これは信じ込みですね。

だから料理をすることに積極的でないのかも。
（これは明らかに言い訳になってますね）

昼間、家にいると、
祖母の部屋から三味線の音が聴こえてきて、
それも本当にいやでした。

祖母が嫌いだったから、三味線も嫌いだった。

でも、それって本当だったんだろうか？
本当に祖母を嫌いだったのだろうか？

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ジャズピアニストの小曽根真さんが
自宅からピアノ演奏を届けるライブを
4月9日から毎晩facebookで公開しています。

医療やライフラインのお仕事に関わる方、
外出を余儀なくされている方への
感謝の想いが込められているライブです。

視聴者のリクエストに応えて演奏する、
あっという間の1時間です。

月曜の夜、「日本のとても美しい歌」として、
『五木の子守歌』が静かに始まりました。

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　『五木の子守歌』

　おどま盆ぎり盆ぎり
　盆から先きゃおらんと
　盆が早よくりゃ早よもどる

　おどま勧進勧進（かんじん かんじん）
　あん人たちゃよか衆
　よか衆ゃよか帯よか着物

　（歌詞の意味）

　私は盆まで
　盆から先はいないよ
　盆が早く来るなら
　すぐにでも帰るのに

　私は貧しい
　あの人達は裕福
　良い帯に立派な着物

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この曲は、おばあちゃんがよく歌っていて、
わたしが小学生の頃に教えてくれました。

歌の意味を教えてもらったかどうかは
覚えていないけど、歌詞を覚えやすいように
鉛筆で紙に書いてくれたことは覚えています。

「おどまぼんぎり、ぼ～んぎり
　ぼんからさ～きゃあ、お～らんと～」

その紙を見ながら歌っていたのだと思います。
ここだけは今でも覚えているのです。

わたしは本当におばあちゃんのことが
嫌いだったのだろうか？

静かに鳴り響くピアノの音に
涙が止まりませんでした。

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いっときの感情で、
それがすべてであるかのように
決めつけてしまう。

それが多少の誤解をはらんでいたとしても、
そこは見ないふりをしたまま。

感情だけがどんどん大きくなって
クローズアップされていく。

そんな経験はありませんか？

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冷静に考えてみると良いことも悪いことも
もっともっといろんなことがありました。

家族って何でしょうね？

家族とのつながり。

それぞれの思い、自分の気持ちを
振り返るときなのかもしれません。

おばあちゃんとわたしのことを
時間をとって振り返ってみたいと思います。

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日本語と英語をしゃべりながら、
ピアノを奏でる小曽根さんはとても軽快です。

奥様との会話や時折登場する猫ちゃんとの
様子も微笑ましく、毎晩楽しみにしています。

☆ご興味ありましたら、こちらの記事を
　ご覧になってみてくださいね。
　facebookライブの配信後に、
　YouTubeにも動画がアップされています。

https://ontomo-mag.com/article/column/makoto-ozone-20200430/

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わたしは涙もろいので、
ちょっとしたことで涙してしまうのですが、
あなたはどうですか？

最近、泣いていますか？
涙を流すことで感情を解放していきましょう。

今日も快適にお過ごしくださいませ。