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痛いの、痛いの、飛んでけ~!

 
父が圧迫骨折をして10日ほど経ちました。
  
  
杖をついてトイレに行っているので、
もう大丈夫だろうと思っていたら、
弱気な声が返ってきました。
 
 
「まだ痛みが取れないんだよ。
 この痛みは取れるのかな。
 
 起き上がっていたほうがいいと思って
 こうして机に座っているけど、
 本当は横になりたいんだよ。

 でも横になると今度は起き上がるのが
 おっくうになるしな」
 
 
「痛みがなくなるのは
 ちょっとずつかもしれないね。
 
 レントゲン写真で見た骨、覚えてる?
 圧迫されている部分が凹んでいたよね。
 
 凹んでいる部分が内側から膨らんで、
 平らになっていくように想像してみて。
 
 横になっている時とか、薬を飲む時に、
 骨が再生していくイメージをしてみて」
 
 
「そうか、そうだな。そうしてみるよ」
 
 
「じゃあ、ちょっと立ってもらっていい?」
 
 
痛いところに手をかざして、
エネルギーを流してみようと思いました。
 
 
10秒ほどすると父が反応しました。
さっそく何かを感じたのかと思いきや、
 
 
「あ、湿布貼ってくれる?」
 
 
あれ?
エネルギーを感じたわけじゃないのか。
 
 
少々がっかりしながら湿布を貼って、
わたしは外に買い物に行きました。
 
 
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どうしたものかな、と思いながら帰宅すると
父の部屋からギターの音が聞こえてきました。
 
 
椅子に座って、背筋を伸ばし、
ギターを弾きながら、歌を歌っていました。
 
 
「ギターを弾いて歌っているときは、
 痛くないんだよ。

 おなかから声を出しているからかな。
 だから歌おうと思って」
 
 
「うん、いいね。そのほうがいいね」
 
 
人は痛みがあると
そこにフォーカスしてしまいがちです。
 
 
フォーカスしているわけだから痛みはあるし、
どんどん痛みが増していくような気がします。
 
 
痛いことは痛いかもしれない。
でも、痛みのことはちょっと横においてみる。
 
 
症状があろうがなかろうが、
自分がやりたいことをやってみる。
 
 
そして、没頭してみる。
 
 
すると、いつのまにか痛みを忘れている。
 
 
痛いと感じていたことは、
どこかに行ってしまったのかもしれません。
 
 
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子どもの頃、言われたことはありませんか?
 
 
「痛いの、痛いの、飛んでけ~」
 
 
そう言いながら、
痛いところをさすってくれる。
 
 
わたしの痛みをわかってくれた。
さすってくれると何だか安心する。
 
 
痛みはどこかに行っちゃった、と思う。
 
 
あぁ、わたしは
手をかざすだけで父に触れていなかったです。
今度は痛いところに手で触れてみます。
 
 
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皮膚は「第二の脳」とも言われています。
 
 
さすることで安心する。
何かに触れて心地よく思う。
 
 
今の季節は暖かな陽ざしに当たるだけでも
気持ちがいいですよね。

春が待ち遠しくなってきました。