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考えることは自分を創造すること。

 
わたしは、母を亡くしたことにより、
命が有限であることを初めて理解しました。
 
 
だからこそ、未来でも過去でもない、
「今、ここにいる」ことを認識して前へ進む。
 
 
そのような価値観を持ったと思っていました。
 
 
だけど、それは小学6年生の時に担任だった
本間先生が布石を打ってくれていたのです。
 
 
先日、卒業時のサイン帳が出てきました。
そこには3つの質問が記されていました。
 
 
40年という歳月を経て、わたしはようやく
先生の質問に手紙を書いて回答しました。
 
 
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1. 八子さんにとって卒業とは何ですか?
 
 
 終わりの始まり。
 
 これまで自分が存在していたところから、
 次の新たな場所に行くこと。
 
 
2. 八子さんにとって友だちとは何ですか?
 
 
 自分を映し出す鏡。
 
 この質問を読むまで
 「自分には友だちがいない」と
 思っていました。
 
 今、本当に心から話せる友だちは
 一人だと思っています。
 
 「友だちがいない」という思いは、
 自分と向き合いたくないからかもしれない。
 
 わたしが心を開いていないのかもしれないし、
 傷つくことを恐れているのかもしれない。
 
 友だちって何だろう。腹を割って話せる人。
 その人が何を言ったとしても受け止められる。
 
 笑って泣いて怒って悲しんで、
 感情を分かち合い、共感しあえる人。
 
 この質問が一番難しく感じました。
 
 
3. 八子さんにとって生きるとは何ですか?
 
 
 この身体を使って
 あらゆるものを五感で感じること。
 
 湧いてきた感情によって心が動くこと。
 
 欲求のままに前へ進み、右往左往しながら
 立ち止まり、それでも進んでいくこと。
 
 情熱を燃やすこと。
 
 
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毎日のように郵便受けをのぞきながら、
先生の返事を待っていました。
 
 
しばらくして小さくて流麗な文字が
びっしりと並んだハガキが届きました。
 
 
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「生きる」ことについての真摯な解答に
八子さんの心が込められ考えさせられました。
 
 
考えることは
自分を創造することだと思います。
 
 
無意識のうちにもその考えが広がり、
深まって豊かになるからです。
 
 
八子さんは人とかかわりながら
人を幸せにする仕事をしている。
素晴らしいことです。
日々ますます充実を、と願っています。
 
 
「会って話したい」とのこと。
わたしもです。しかし新型コロナが心配。
収束後、お会いできたらと思います。
その日を楽しみにしています。
 
 
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先生、コロナが収束する日っていつですか?
 
 
誰に聞いたらいいんですか?
どうしたらわかるんですか?
 
 
先生、教えてください。
 
 
唇をかみしめ、涙をこらえました。
 
 
新型コロナについては、
それぞれの価値観、考え方があると思います。
 
 
いつもと変わらない生活をしているわたしが、
ようやく直面しました。
 
 
「大切な人と会う」
 
 
それすらも制限されてしまうという現実に。
 
 
持って行き場のない気持ちを抱いたまま、
ハガキの表面に先生の携帯番号を見つけて
ホッとしました。
 
 
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会いたい人に会う。
やりたいことをやる。
伝えたいことを伝える。
 
 
どれもとてもシンプルなこと。
 
 
どの瞬間も、
自分の気持ちに誠実でありたいと思います。
 
 
そうして、自分で書いた先生への手紙を
読み返し、わたしの「友だち」の定義は
少し傲慢ではないかと思いました。
 
 
一人でハードルを高くして。
 
 
小学校卒業と共に転校したときの悲しみが
友を失う恐れに変わったのかもしれません。
 
 
これを機会に、友を失う恐れではなく、
友と共にいることの喜びに変えていきます。
 
 
あなたにとっての友だちとは何ですか?
 
 
今週もどうぞ軽やかにお過ごしくださいませ。