どうして変われないんだろう？

　　
「こんなにいろいろやっているのに、
　どうして変われないんでしょうか？」
　
　
カウンセリングコーチングのセッションで、
よく聞かれる質問のひとつです。
　
　
変われない理由のひとつは、
「変わること」が目的になっているから。
　
　
何のために変わりたいのか？
　
　
変わる目的、変わりたい理由は
ハッキリしているでしょうか？
　
　
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例えば、こんな場面を想像してみてください。
　
　
わたしの沿線のターミナル駅は新宿です。
各駅停車の電車で30分ぐらいかかります。
　
　
「新宿に行きたい！
　一緒に行ってもらえるかな？」
　
　
そう家族に言ったとします。
家族はどう答えるでしょうか？
　
　
「いいよ。何しに行くの？」
　
　
「わからない。新宿に行きたいだけ」
　
　
もし、こんなふうに答えたら
家族はどんな反応をするでしょうか？
　
　
新宿に行くことが目的なので、
新宿に着いたら何をするかわからない。
　
　
それでも家族はついてくるかもしれないし、
「だったら行かない」となるかもしれません。
　
　
それはそうですよね。
何をするかわからないのだったら、家族も
自分のやりたいことを優先したいでしょう。
　
　
新宿に行く目的が明確にあるとしたら、
どうでしょう？
　
　
「リビングに置くソファーを探しているの。
　色や素材を一緒に見てほしいから
　新宿までつきあってくれる？」
　
　
「いいね！　一緒に行こう」
　

家族の返事も変わってくるかもしれません。　
　　
　
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人は何かをするときに、
その目的や理由を知りたいのです。
　
　
「何のためにそれをするのか？」
　　
　
目的や理由によって、
やったり、やらなかったりします。
　
　　
変わりたいと思っているのに、
変われない。
　　
　
そんなときには、
自分の心に聞いてみる。
　　
　
「何のために変わりたいんだろう？」
　
　
「変わったら何をしたいんだろう？」
　
　
変わった後の自分を想像できたら、
それが変わりたい目的になります。
　
　
「想像できる」ということは、
その自分は未来にいるのです。　
　
　
「変わること」に当てていた焦点を
「未来の自分」に当ててみる。
　
　
未来の自分がどのように振る舞い、発言し、
どのような人たちと一緒にいるか。
　
　
未来の自分の姿を先取りし、
未来の自分として行動する。
　
　
そのうちに、いつのまにか
自分が変わっていることに気づくかもしれません。