コミュニケーションってどうするの？

子どもの頃、言葉と意味がごっちゃに
なってしまうことがありました。
　
　
たとえば、
レタスとサラダ。
　　
　
エレベーターと
エスカレーター。
　　
　
これは大人になった今でも、
パッと思い浮かばないことがあります。
　
　
そのたびに「スーッと流れていくほうが
エスカレーター」と心の中で確認しています。
　
　
それが目に見えるものであれば、
確認することができるのでわかります。
　
　
でも、目に見えないものだったら
どうでしょうか？
　
　
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セッションでは、コミュニケーションや
人間関係をテーマとすることが多いです。
　
　
「人間関係が良くないんです。
　コミュニケーションを上手くするには
　どうしたらいいでしょうか？」
　
　
いくつかの話を伺いながら、何となく
内容が合っていないような気がしてきました。
　
　
「Aさんにとって、
　コミュニケーションって何ですか？」
　
　
「相手を受け入れることです」
　
　
「相手を受け入れるって
　どういうことですか？」
　
　
「相手に同意することです」
　
　
「相手に同意するって
　どういうことですか？」
　
　
「相手の意見に賛成することです」
　
　
あぁ、そうだったのか。
それでは上手くいかないことも多いでしょう。
　
　
Aさんは相手に同意することが
コミュニケーションだと思っていました。
　
　
だから自分と相手の考えが違う時には
常に相手の考えを採用していたのです。
　
　
コミュニケーションを良くするためには
そのほうがいいと思っていたからです。
　
　
自分の考えが表に出ることはありません。
　
　
「相手と同じ考えにしなきゃ。
　だって人間関係を良くしたいから」
　
　
Aさんはそう思っていました。
　
　
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受け入れることと
受け取ることは違います。
　
　
受け入れることは、
どんな考えでもそのまま迎え入れること。
　
　
受け取ることは、いったん受け止めて、
迎え入れるかどうかを考えること。
　
　
いったん受け止めて、
いいなと思ったら自分の考えに取り入れる。
　
　
これは違うな、と思ったら、
自分の考えを伝えてみる。
　
　
すべてを迎え入れる必要はないことを
Aさんにお伝えしました。
　
　
「コミュニケーションって
　そういうことだったんですね。
　
　コミュニケーションをとればとるほど、
　上手くいかなくて。
　
　ちゃんとやっているのに
　どうしてだろう、って。
　
　しんどかった意味が
　やっとわかりました」
　
　
相手が自分の考えを話すように、
自分も自分の考えを話していい。
　
　
そうして、いったん受け止める。
受け入れるかどうかはそれから決める。
　
　
Aさんは「コミュニケーション」の意味を
そのように解釈し直しました。
　
　
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誰もが心の中に
自分だけの辞書を持っています。
　
　
どんな言葉も自分だけの特別なもの。
　
　
「何だか上手くいかないな」
　
　
そう思うことがあったら、
自分の言葉の意味を見直してみる。
　
　
誰かと対話をすることで、
気づけることもあるでしょう。
　　
　
そんなときにもセッションを
活用していただければと思います。
　
　
7月も終わり、８月がやってきますね。
週末もどうぞ軽やかにお過ごしくださいませ。