カウンセリングコーチングのセッションで、
テーマとなるのは実際に起きていることです。
心で感じていること。
頭で考えていること。
その思いを話していただきながら、
テーマの核となる部分を紐解いていきます。
さまざまな形で問いかけている時に、
こんな言葉が返ってくることがあります。
「~ですかね?」
あぁ。
あなたがどう思っているかを聞きたいのに。
ブーメランのようにそのまま返ってくる。
わたしに答えを求めるかのように。
自分を信じていない。
自分に自信がない。
間違っていたらどうしよう。
変なことを言って嫌われたらどうしよう。
何が正解なのかわからない。
だったら相手に聞いてみよう。
「これでいいですか?」
「これでいいですよね?」
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たとえば、カフェだったら、
こんなやり取りになるでしょう。
Aさん「何が飲みたいですか?」
Bさん「コーヒーですかね?」
Aさん「・・・」
Bさんが飲みたいものまではわからない。
さらに尋ねることになるかもしれません。
Aさん「紅茶も緑茶もありますよ。
何が飲みたいですか?」
心の中ではこう思っているかもしれません。
「手元のメニューを見たらわかるのに。
自分で飲みたいものがわからないのかな?
わたしも自分の飲み物を考えたいな」
このような会話ばかりが続いていると、
Aさんは離れていってしまうかもしれません。
だって、自分のことはもちろん、
Bさんのことまで考えなければいけないから。
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「~ですかね?」は
自分のことを他人ごとに出来る言葉です。
ここにいるのは自分なのに、
まるで遠くの誰かのことのような。
自分の中に答えはあって
何となくわかっている。
でも、言い切ることができない。
誰かに「OK」を出して欲しい。
「これでいいでしょうか?」
そして、同意を求めている。
誰かに「OK」と言って欲しい。
「これでいいですよね?」
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心で感じていることに正解はありません。
どんなことだって自分で感じていること。
それだって瞬間瞬間で変わっていくもの。
どうぞそのままの気持ちを
外に出してあげてください。
自分が飲みたいと思ったものを
注文していいんです。
きっとこれまでとは違った世界が
開けてくるはずです。