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「したくない」それとも「したい」?

何かを表現する時に、
無意識に否定形で表現することがあります。
 
 
たとえば、
 
「仕事で失敗したくない」
 
 
この表現をしていると、
そのとおりの現実が起きるかもしれません。
 
 
どうしてでしょうか?
 
 
「仕事で失敗したくない」
 
 
この言葉を聞いて、
どのようなイメージが思い浮かびますか?
 
 
ひょっとしたら仕事で失敗している場面を
想像してしまっているかもしれません。
 
 
脳はすぐには否定形を理解できないのです。
 
 
まず、失敗している場面を思い浮かべてから、
「そうじゃない」と打ち消そうとします。
 
 
でも、一度浮かんでしまったイメージを
打ち消すのは容易ではありません。
 
 
たとえば、
 
「ピンクの象を想像しないでください」
 
 
こう聞いた途端に
ピンクの象を思い浮かべてしまうと思います。
 
 
頭の中に一度ポワンと浮かんでしまったら、
なかなか上手く消せないですよね。
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
「仕事で失敗したくない」
 
 
この言葉を聞いた脳の気持ちを代弁すると、
 
 
「失敗したくない、って言っているな。
 言葉のとおり『失敗』はイメージできる。

 でも、『したくない』ってどういうこと?
 失敗の代わりにどうしたいんだろう?

 手っ取り早く『失敗』しちゃえばいいか。
 だって『失敗』のことしかわからないし」
 
 
明確にイメージできている『失敗』から
行動を想起し、現実が創られていきます。
 
 
思い当たる節はありませんか?
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
「人に嫌われたくない」
 
「仕事でトラブルを起こしたくない」
 
「約束の時間に遅刻したくない」
 
 
これらの言葉を聞いて、
どんな場面を想像しますか?
 
 
もうおわかりですよね。
 
 
「人に嫌われているところ」
 
「トラブルを起こしているところ」
 
「約束に遅刻しているところ」
 
 
そうなってほしくない現実を
思い浮かべてしまいます。
 
 
じゃあ、どうしたらいいか?
 
 
否定形ではなく、
肯定形で表現するようにしてみます。
 
 
一緒に考えてみましょう。
 
 
「人に嫌われたくない」
 →
 
 
「仕事でトラブルを起こしたくない」
 →
 
 
「約束の時間に遅刻したくない」
 →
 
 
いかがでしょう?
いろいろな表現が出てきたと思います。
 
 
たとえば、
 
「人に嫌われたくない」
 →「人に好かれたい」
 
 
「仕事でトラブルを起こしたくない」
 →「仕事をスムーズに進めたい」
 
 
「約束の時間に遅刻したくない」
 →「約束の時間に余裕を持って着きたい」
 
 
好かれたい、進めたい、着きたい。
とてもシンプルでわかりやすいですよね。
 
 
「仕事で失敗したくない」のではなく、
「仕事で成功したい!」がしたいこと。
 
 
脳はシンプルなのが大好きです。
スッと想像できるように教えてあげましょう。
 
 
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否定形の表現は日常に溢れています。
 
 
もし否定形を使っていることに気づいたら、
否定ではない『望む場面』を想像してみる。
それから、肯定形の言葉で言い換えてみる。
 
 
色々と楽しみながらやってみてくださいね。
 
 
そのうちに自然と肯定形で考えられるように
なっていくかと思います。