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あぁ、やってしまった…!『無意識の戦略』とは?

先日、左足をくじいてしまいました。
 
 
皮膚科の診療を終え、入口を出た途端に
少しの段差を踏み外してしまったんです。
 
 
薬局に行ったらどこでお茶しようかな、
などと空を見上げた瞬間のことでした。
 
 
グキッ。
身体の中から音が聞こえた気がしました。
 
 
足をがくがくさせながら薬局に行き、
何食わぬ顔で処方箋を出していました。
 
 
やってしまった…。
内心はザワザワしながら薬を受け取りました。 
 
 
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でも、まだ家に帰りたくない。
そう思ったら不思議と歩けるのです。
 
 
そこから電車に乗ってカフェに行き、
ホットケーキでお茶しながら仕事をしました。
 
 
・15時30分から父のケアマネさんと打合せ。
・17時30分には父の内科の診察に付き添う。
 
 
約束の時間ギリギリまでお茶をして、 
数時間ぶりに立ち上がってみると足が痛む。
 
   
いつものように歩くことができず、
一歩ずつ足を出すのがやっとなぐらいでした。
 
 
それでも整形外科に寄ることはせず、
薬局で湿布を買い、雨の中を帰宅しました。
 
 
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やっとの思いで家に着き、上がりかまちに
座った途端、わたしは父に言い放ちました。
 
 
「病院には付き添えない。1人で行って。
 自分の身体を悪化させるようなことは
 もうしたくないから。1人で行ってね」
 
 
悪化させるようなことはもうしたくない?
咄嗟に出た本音に自分でも驚きました。
 
 
帰宅もせず、整形外科にかかることもせず、
お茶して帰ってきて何て言い草なんだろう。
 
 
あぁ、わたしは本当に行きたくなかったんだ。
こんな言い方しかできないぐらいに。
 
 
なぜなら、わたしから見ると、
父は1人で内科に行けるからです。
 
 
父が杖をついて歩くには距離があるので、
行き帰りはタクシーを呼んで行っています。
 
 
家の玄関から病院の入口まで、
リハビリを兼ねて1人で行ってほしい。
 
 
これまで何度もお願いしてみたけれど、
「できない。無理」の一点張りでした。
 
 
それでも1人でワクチンを打ちにいくことは
できたのです。
 
 
家族の誰もが予定があって、
付き添いできなかったにもかかわらず。
 
 
「1人で行けるよね?」
 
  
何度も言ってきたけれど、
聞き入れてもらえなかった。
  
 
そこでわたしは
「足をくじく」という表現をしたのです。
 
 
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わたしの無意識の戦略は成功しました。
  
 
父は自分でタクシーを呼び、
内科まで無事に行って帰ってこられたのです。
 
 
翌日、整形外科でレントゲンを撮ると、
わたしの骨に異常はありませんでした。
 
   
それはそうです。
目的はすでに達成しているから。
 
 
わたしは付き添いたくなかった。
1人で行ってもらいたかっただけ。
  
 
整形外科の帰り道、歩道の端を
一歩ずつ歩きながら、ふと思いました。
 
 
「こうやって
 一歩ずつ歩いていくしかないんだよなぁ」
 
  
いつのまにか自分の姿に、
父の姿を重ね合わせていました。
 
 
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無意識の戦略をとったことで、わたしは
自分の自由を自分で奪うことになりました。
 
 
長く机に向かうこともできず、かといって、
寝ながら本を読む気にもなれず。
 
 
この2日間、とにかくじっとしていました。
 
  
春頃から整骨院で骨格を整えていたのに、
また振り出しに戻ってしまった。
 
 
大事を取ろう。
 
 
楽しみにしていたトシちゃんの
コンサートもキャンセルしました。
 
 
田原俊彦さんの変わらぬ活躍ぶりに感動して、
チケットを取っていただいていたのです。
 
 
こんな風に本当に楽しみにしていたことにも
とばっちりがくるんだよね…。
 
 
久しぶりに、大いに学習した出来事でした。
 
 
こうして書いているうちにもっと根源的な
大事なテーマがあることに気づきました。
また追って書いてみたいと思います。
 
 
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無意識にとってしまっている戦略は
ありませんか?
 
 
一見、成功したように見えても、
そこには大きな代償があるかもしれません。