薬師寺の松久保伽秀師による仏教ゼミ第2期の第4回。
本日もテーマが壮大すぎて煙に巻かれました!
薬師寺では、
病気平癒のご祈願に「一病養生」と書き添える。
いっぺいようじょう。
一つの病を頂戴し、生を養う。
活命。
いただいた命を活かす。
病苦と捉えるのではなく、病気である。
健康はありがたい。身体に感謝する。
母、父、家族に感謝する。
いただいたものにしたがって心の向きを変えていく。
病をフラットな気持ちでいただいていく。
たとえイヤなものであったとしても。
区別や工夫はない。無分別。
まっすぐに、形を変えずに受け取る。如来。
右でも左でもなく、
上でも下でもなく、
男でも女でもなく、
まっすぐにいく。
中道。
原理原則は無分別。分け隔てなく受け取る。
行いを継続していくことが命であり、
心が定まっていく。
すべての苦しみは無明(むみょう)から始まる。
だけど、無明なんてないし、
そもそも、無明が尽きることもない。
因中有果。
因中無果。
何のために生きているのか?
人間の成長とは?
神。我。魂。
龍樹の中観。空。
それを言語化したら、
それは「ある」ことになってしまうだろう。
それゆえの不言説、仮説、仮託。
四諦も八正道も十二因縁も、ない。
「ない」とするためには、
「ある」を定義する必要がある。
仏教は繰り返し。
わたしたちが今まで何度も伺ってきたことを、
その知識を、少しでも智慧に近づけるために、
松久保師から渾身のレクチャーが続く。
アインシュタインの相対性理論。
空間は歪み、時間は縮む。
生住異滅(しょうじゅういめつ)
生まれ、そこにあり、変化して、滅する。
原子も滅する。
カミオカンデ。
まっすぐ進みなさい。
犀(さい)の角(つの)のように。
仏教が辿ってきた因中有果、因中無果の大きな流れも
わたしたちの心の揺れ、宇宙のゆらぎそのものだった。
主宰の皆川 公美子さん、どうもありがとうございました😊
今も頭がフラフラしていまーす(笑)