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しあわせはどこにある?

日曜日は風が強かったですね。
ハナミズキの花が風に舞い散るのを
初めてみました。

先週、ほぼ日課となっている野川まで
散歩していたときのことです。

青い鳥がわたしを追い越して飛んでいき、
川べりの木に留まったのが見えました。

目を凝らしても見えないので(R眼ですね)
写メを撮って拡大して見てみたら、
そのシルエットは、なんとカワセミでした!

カワセミ、可愛いですよね。
大好きなのでとても嬉しかったです。

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チルチル、ミチルの青い鳥のことが
頭に思い浮かびました。

「あれが僕たちの探していた青い鳥なんだ。
 僕達はずいぶん遠くまで探しに行ったけど
 本当はいつもここにいたんだ」

モーリス・メーテルリンク『青い鳥』より

『青い鳥』の話は、
何となく知っているかと思います。

わたしも児童書で読んだぐらいでしたが、
今回、新たな発見や深い示唆に気づき、
しっかりと読んでみたいなと思っています。

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クリスマスの前の夜、
チルチルとミチルのところに、
魔法使いの老婆がやってきました。

「病気の娘のために、
 しあわせの青い鳥を見つけてきてほしい。
 青い鳥を見つければ病気が治る」

二人は鳥かごを持って、
しあわせの青い鳥を探しに出かけます。

『思い出の国』で死んだはずのおじいさんと
おばあさんに再会し、二人は喜びました。

「わたしたちのことを
 思い出してくれるだけでいいのだよ。
 そうすれば、いつでも
 わたしたちは目ざめて、
 お前たちに会うことができるのだよ」

それから、二人は『幸福の花園』で、
さまざまな幸福たちと出会います。

金持ちの幸福。
満足した見栄坊の幸福。
酒を飲む幸福。
ものを食べる幸福。
何も知らない幸福。
もののわからない幸福。
何もしない幸福。

あなたの家の幸福。
健康である幸福。
清らかな空気の幸福。
両親を愛する幸福。
青空の幸福。
森の幸福。
昼間の幸福。
春の幸福。
夕日の幸福。
星の光出す幸福。

『未来の王国』では、
生まれる前の子どもたちと出会いました。

「子どもはだれでも、ここから地上に
 生まれていくのですよ。
 だから、それぞれ
 その日のくるのを待っているんです」

子どもたちはみんなの役に立ちたいと思い、
自分の役割や運命を考えています。

長生きするための薬を発明する。
だれも知らない光を発見する。
鳥のように飛べる機械を発明する。

あるいは、罪や病気など何か一つの
使命を持って生まれてくるのです。

チルチルとミチルは、訪れた先々で、
青い鳥を手にすることはできましたが、
色が変わったり亡くなってしまったりで、
青い鳥を持ち帰ることができませんでした。

「さぁ、起きて。今日はクリスマスよ」

お母さんの声に目を覚ますと、
二人はベッドにいることに気がつきました。

ふと、部屋にある鳥かごを見てみると、
飼っていた鳥が青い鳥に変わっていました。

でも、二人が餌をあげようとしたときに、
青い鳥は飛んでいってしまいました。

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『思い出の国』の過去。
『未来の王国』の未来。

そのどちらからも、
青い鳥を持ち帰ることはできませんでした。

青い鳥は、今、ここにいる。

でも、
自由に風に乗って飛んでいってしまった。

わたしが野川で見たカワセミも
目を離した隙に飛んでいってしまいました。

飛ぶ鳥を追いかけるように、
わたしたちは無意識に、外側にあるものを
追いかけてしまうのかもしれません。

『青い鳥』に登場する『光』が
『幸福の花園』でチルチルに言っています。

「みんなが考えているよりずっとたくさんの
 『幸福』が世の中にはあるのに、
 たいていの人はそれを見つけないのですよ」

今、わたしたちは、
たくさんの幸福を見つけるために
時間を与えられているのかもしれないですね。

そして、それは外ではなく、
自らの内にあるということに気づくために。

どうぞ素敵な一週間をお過ごしくださいませ。