12月19日、誕生日を迎えた朝一番に
素敵なお花が届きました。
赤とピンクのエネルギーが
目に飛び込んできます。
漂ってくる花の香りに気づき、
顔を近づけて鼻から思いきり吸い込みました。
何度も何度も、
くりかえし、くりかえし吸い込みました。
そのうちに涙が出てきそうになりました。
花も生きている。呼吸している。
すべての存在にありがとう、と
言いたくなりました。
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9月の半ばに地元のクリニックにかかり、
あれよあれよという間に入院し、手術をし、
退院して、今は自宅で療養しています。
手術をしたことは
ほとんどの方にお伝えしていません。
こわかったから。
どんな反応が来るかこわかったし、
どんな反応が来てもこわかった。
わたしはこれまで
自分のことを楽天的だと思っていました。
でも、本当は違う。
薄々気づいていました。
向き合いたくない。
こわい。
だから楽天的なふりをして
逃げていただけだった。
向き合うのがこわかった。
でも、そのことを伝えなくても、
まわりのみんなは優しかった。
休講した講座の再開を
喜んでくださっている。
セッションを
待ってくださっている。
もう大丈夫。
退院して間もなく、
年末のプロジェクトを走らせて、
ワークショップを開催しようとしていました。
でも、クライアント様にお伝えしたら、
こんなふうにおっしゃったのです。
「ゆきのさん、まだ早いんじゃない?
ゆっくり休んだほうがいいよ」
ハッとしました。
入院したことを伝えただけで、
病気のことも手術のことも伝えていないのに、
どうしてわかるんだろう。
その一言でようやく気づきました。
わたしは入院前にやっていたことを
退院後もそのままやろうとしている。
いや、それ以上にやろうとしていた。
何の意味もないじゃないか。
何も変わってないじゃないか。
ねぇ、手術までしたんだよ。
「だって、仕事しなきゃ。
もう退院したんでしょ?」
誰からも何も言われていないのに、
自分が自分にそう言っているだけでした。
プロジェクトを延期し、
ワークショップを中止し、
今は毎日のように掃除をしています。
誕生日の前日に
お風呂やトイレを掃除することができました。
前にかがめたことが何よりも嬉しかったです。
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12月22日の今日は冬至です。
陰極まれば陽に転ず。
「生まれ変わりなさい。
病気の意味は、切り替えるということだよ」
手術に迷うわたしの背中を押してくださった、
岡山の奥田博之先生の言葉を思い出しました。
今朝、散歩しながら立ち止まって、
太陽の力強い光を全身で浴びました。
今日も新たな一日が始まっていますね。
昨日買っておいた柚子の香りが
部屋いっぱいに広がっています。
最後までお読みいただいて嬉しいです。
いつもありがとうございます。
良い冬至をお過ごしください。