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時を超え、贈られてきたもの。

 
先週の月曜日、引越の荷造りをしている時に
小学校卒業時のサイン帳が出てきました。
 
 
担任の本間先生が記してくれたメッセージを
何度も何度も読み返しています。
 
 
 「いまいまが過ぎてゆく」のですから、
 いまを大切にすること。
 
 
 人はいまにしか生きられない。
 明日には生きられないのです。
 
 
 いまというこの瞬間を
 どうすごすか、で、
 
 
 その人の一生が決まることを
 忘れないでください。
 
 
谷川俊太郎の詩「生きる」の一節が
メッセージに引用されていました。
 
 
「いまいまが過ぎてゆく」
 
 
本間先生の国語の授業で使ったわら半紙を、
ずっと捨てずにとってありました。
 
 
「これは大切なものだ」
 
 
子どもながらに思っていたのだと思います。
 
 
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    生きる
 
 
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディーを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
 
 
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべて美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
 
 
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
 
 
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
 
 
生きているということ
いま生きているということ
鳥は羽ばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
 
 
         谷川俊太郎
 
 
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小学校6年生のわたしに
本間先生が記してくれたメッセージ。
 
  
わたしは先生に返事をすることもなく、
40年もの月日が経ってしまっています。
 
  
あまりのせつなさに泣き暮れていたわたしに
オーラソーマティーチャーの北條真理さんが
こんな言葉をかけてくれました。
 
 
「先生は、2020年の11月23日の
 ゆきのさんあてに書いたのかもね。
 タイムラインの癒しだね。
 ゆきのさんに、影響を与えた人だ」
 
 
時を超え、贈られてきたもの。
 
 
これほどまでに
心を揺さぶられたことはありません。

先週の金曜、本間先生にハガキを出しました。
話したいことがたくさんあります。
  
 
言葉というもの。
人に影響を与えるということ。
 
 
継がれていく想い。
 
 
わたしは何を継いでいくのだろう。
 
 
あなたは何を継いでいきますか?
 
 
明日から12月ですね。
今週も軽やかにお過ごしくださいませ。