こっちの水は甘いよ。

こないだ6月に入ったと思ったら、
もう9日でびっくりしています。
　
　
実は6月1日から7日までの1週間、
自宅でファスティングをしていました。
　
　
準備食2日間、ファスティング3日間、
回復食2日間というスケジュールです。
　
　
その影響もあるのかな。
時間の感覚も変わったような気がします。
　
　　
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初めてファスティングした時から
12年もたっているので初体験に近いです。
　
　
始まるまでは「何が起こるのだろう」と
とても楽しみにしている自分がいました。
　
　
でも、初日から「どうなのだろうか？」と
考えてしまうような出来事がありました。
　
　
ちょうど実家に帰る用があって、
午後3時ぐらいに家に着いたところ、
父が声をかけてきました。
　
　
「お茶していくか？　甘いものもあるよ」
　
　
「大丈夫。すぐ帰るから」
　
　
ファスティングのことを言うよりも前に、
反射的に返事をしてしまいました。
　
　
だって、今は甘いものを断っているから。
ファスティングが始まったばかりだから。
　
　
そんなふうに思いながらも、
「なんだかなぁ」と思いました。
　
　　
食の楽しみは、
誰かと過ごすひと時の
楽しみでもあったんだ。
　　
　
その機会を失ってまで、
わたしが大事なことって何なの？
　
　
自問自答しながら帰り道を歩いていました。
　
　
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ファスティング期間を終えて2日目の今、
一番大きく感じる変化は水を飲んだ時です。
　
　
驚くほどに水がとても甘いんです。
　
　
ミネラルウォーターにしろ、浄水にしろ、
洗面所でうがいをする時の水でさえも甘い。
　
　
こんなに水って甘かったんだ、と
毎回のように感じています。
　
　
これまで、どれだけ多くの複雑な味に
さらされてきたのだろうと思います。
　
　
こんなにシンプルに単純に、
甘さを感じられるなんて。
　
　
ふと、「ほたるこい」が頭に浮かびました。
　
　
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　　ほ　ほ　ほたるこい
　　あっちのみずは　にがいぞ
　　こっちのみずは　あまいぞ
　　ほ　ほ　ほたるこい
　
　　　　　　　　　　（わらべ歌）
　
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味覚はもちろんのこと、
聴覚、視覚、触覚、嗅覚といった五感は、
きっと多くの情報をとらえすぎている。
　
　
それは素晴らしいことなのかもしれない。
だけど、本当に感じているのだろうか？
　
　　
そして、五感の先にある思考は？
休まることがあるのだろうか？
　　
　　
次々に入ってくる外の情報から、
自ら距離を置くことの必要性を実感しました。
　
　
ゆっくりと丁寧に、
立ち止まる時間を持ちたいと思います。
　
　
今週末もどうぞ軽やかにお過ごしください。