2019年2月1日
乳がんの手術から10ヶ月を経過したクライアントさんと久しぶりにお会いしました。
お医者さんから止められるほど、術後すぐからリハビリを頑張ってしまい、その反動なのか、今はなかなか回復していないとのこと。
「リハビリをやり過ぎちゃうんです」
なるほど、見当がつきます。
頑張ってしまう理由も、早く元の身体に戻りたいと焦ってしまう理由も。
単刀直入にお伝えしました。
「ヒマなんじゃないんですか?」
「( ̄O ̄;)!!!」
病気になるまで、ずっと仕事に打ち込んできた方です。
「今までずっと仕事ばかりしていたから趣味もなくて。
何かをやろうと思ってやってみても三日坊主で。
身体も前とは違って動きたくても制限があるし」
なるほど。
「身体のせいにしないでくださいね」
「( ̄O ̄;)!!!」
“元の身体に戻りたい”ということは、“今の身体ではダメだ”ということ。
無意識にジャッジをしていました。
元の身体は、乳がんの自分を支えてくれていた。
今の身体は、手術後の自分を支えてくれている。
手術でなくなってしまった細胞もある。
それまで、本当にどうもありがとう。
手術で新たな場所に移ってきた細胞もある。
いままでは、あちらでどうもありがとう。
これからは、こちらでどうぞよろしくね。
どちらも大切な自分の肉体の一部。
そして、今の自分と共にいるのは、「いま、ここにある」自分の身体。
それがわかれば、元の身体に戻りたいと焦る必要もないでしょう。
どちらも自分ですものね。
「ウクレレ教室に行ってみようかな」
わたしの父が老人ホームの夏祭りでウクレレを弾く写真を見て、クライアントさんの中の何かが動き出しました。
☆波が高くてこわいよー、の江ノ島です。